カテゴリ:本日記( 76 )
「押入れのちよ」読みました。
「押入れのちよ」 荻原 浩 著 読みました。

文庫では、軽いホラー短編集なのですが、何と言っても
表題作の「押入れのちよ」がよかったです。

仕事もうまくいかない(リストラ寸前に退職、再就職もできない)、
彼女ともうまくいかない、そんな腐ってた主人公が、
引っ越し先の安いアパートの押入れに住んでいたちよと心を交わしていく様は、
ホラーというより、人との交流の温かさを感じて、ジ~ンとする素敵なお話でした。

明治39年生まれの14歳のちよの素朴なかわいらしさと、
その悲惨な人生の対比に胸が痛くなるけれど、それは主人公も同じ気持ちで
同感できるところがたくさんあるところが、この物語の好きなところです。

短編集の他の物語は、同様に人と幽霊の心温まるストーリーから、
背中がぞっとするような(寝る前に読むんじゃなかったと後悔するような)怖い話から、
生きている人間の方がよっぽど怖い、そんな話まで、
いろんな種類のものが楽しめる文庫でした。
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by pipina_tuc | 2010-08-22 22:50 | 本日記
「砂漠」読みました。
「砂漠」 伊坂幸太郎 著 読みました。

文庫の解説に激しく同意!!
西嶋、サイコーっ!!
西嶋はぶれない、西嶋は後悔しない。西嶋には涯てがない。
不器用でKYだけど、それは彼にはブレが無いから。

砂漠(=社会、すなわち学生でなく社会人として生きていかなくてはいけない世界)に
出ていく前の学生たち5人。

学生は学生なりに悩みがあったり、哲学的なことを考えたり、あるいは考えなかったり。
でもやっぱり二十歳前後の若者にしかない何かをそれぞれの中に持っている。
読みながら、そんなことに胸がきゅ~んとしたり、甘酸っぱい感じで鳥瞰(!)しました。

最後の文章。
「なんてことはまるでない、はずだ。」
に、後頭部を殴られるというか、こめかみをぎゅ~っとやられた感じです。

涙、出そう。
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by pipina_tuc | 2010-08-15 23:22 | 本日記
「燃えよ 剣」読みました。
「燃えよ 剣」 司馬遼太郎 著 読みました。

ふむむ。
文庫の上下巻、あっという間に読み進んだのですが、
なーんかひっかかるところもあります。

バラガキの歳、新撰組という組織作り、賊軍となっても”喧嘩屋”。
お雪との”恋”。(”愛”というより”恋”だった気がする。)
稚拙な豊玉宗匠。

なーんか、一人の人物史なんだけど、えっ、ここでそうなの!?的な
意外な一面を見せたりとか。
そこが魅力的なのかもしれませんが。。。

余談ですが、2004年のNHK大河ドラマで新撰組を一年間ずっと見てたので、
脳内映像は、歳三は山本くんで、総司は藤原くんで、通してました。
山南さんはもちろん堺さんで。
だけど近藤さんは慎吾くんじゃなかったな。
本物の近藤さんのゴツイ顔が思い浮かんでました。
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by pipina_tuc | 2009-09-10 20:26 | 本日記
「仮装集団」読みました。
「仮装集団」 山崎豊子著 読みました。

労働者の音楽同盟(勤音)で、自分のやりたい音楽演奏会をプロデュースし、
会員も増やしていく企画部の流郷。
勤音の内部での政治的思想への傾斜を感じ、人民党とのつながりにも疑問をもっている。
すべてを知った流郷は。。。

難しかったです。
政治的思想がからむ小説はだいたい理解できないパターンですが、
これも最後まで面白さがわからなかったです。
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by pipina_tuc | 2009-02-19 23:06 | 本日記
「狐笛のかなた」読みました。
「狐笛のかなた」 上橋菜穂子著 読みました。

最近、上橋作品ばかり読んでいます。
だって面白いんですもの。

「聞き耳」の才のある主人公小夜は、子供のころ犬に追われ怪我をした子狐を救ったが、
その子狐は隣国から送りこまれた、この世と神の世の「あわい」に棲む霊狐・野火だった。
数年後、春名の国と、その隣国 湯来の国とのの争いに、小夜も巻き込まれる運命にあった。
春名の国側で呪者としての才能がある人間の小夜と、狐笛を持った主に命を握られ
使い魔にされた湯来の国側の野火。
敵に属する相手に心惹かれあう二人。

ファンタジーという分類で、子供向けなのかといえば大人も楽しめる、
それはこのしっかりとした世界観に入りこんで酔いしれることができるからだと思います。

いがみ合う二国の領主が呪者を召抱え、呪いや結界を敷いて、その侵攻を抑止したり、
一方の国ではその総領息子が大きくなるまでは、死んだことにして隠して育てたり、
というのは単純な筋ではあるけれど、あわいとか霊狐や呪者が出てくるその世界観を、
読み手の頭の中にふわぁっと気持ちよく広げさせるのが、この本の醍醐味です。

「小夜と野火の二つの魂の物語」という作品紹介ですが、それは後半にぐぐっと迫って
くるものであって、全体を通しては春名の国と湯来の国の領地争いの側面からも楽しめます。
今、三国志(漫画)を読んでいるからかも。(^^;
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by pipina_tuc | 2009-01-06 22:36 | 本日記
yom yom vol.9号
c0022718_23254429.jpg「yom yom vol.9号」読みました。

流し読みでした。
特にこれといって。。。

ところで、yom yom は、○ックオフで
買い取ってもらえないことがわかりました。
買取OKの雑誌もあるのでイチかバチかで
行ってみたのですが、ダメでした。
需要がないのでしょうかねぇ。
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by pipina_tuc | 2008-12-05 00:01 | 本日記
「夢の守り人」読みました。
「夢の守り人」 上橋菜穂子著 読みました。

チャグムの守り人シリーズの第3弾。

人の夢を糧とする異界の”花”に取り憑かれ、人鬼と化したタンダ。
女用心棒のバルサはタンダを救うために闘う。
皇太子のチャグムも”花”の世界に引き込まれるが、
タンダの力で現実世界へ戻ってくることができた。
人の心を魅了する歌うたいのユグノの正体は・・・。そしてタンダの師匠トロガイの過去・・・。

シリーズ3作目ということで、今までの登場人物それぞれの持ち味が、ストーリー展開
のキーになっていきます。

ただ、この世界観は理解するのにちょっと難しかった気がします。
豊富な想像力があれば、ものすごくハマると思います。
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by pipina_tuc | 2008-11-06 00:01 | 本日記
「闇の守り人」読みました。
「闇の守り人」 上橋菜穂子著 読みました。

やっぱり面白かった!!

短槍使いのバルサが、カンバルへ戻ってきた。
育ての親、ジグロの汚名を晴らすため。ジグロを弔うため。
バルサは、6歳のときから追っ手から逃げながら生きなければ
ならなかった自らの運命に向き合う。

カンバルに伝わる闇の守り人”ヒョウル”との槍舞の儀式、
牧童の本当の姿、<王の槍>の達人たち、
そして事の発端のログサム王の陰謀、
ジグロの弟のユグロの計画。

文庫一冊でページ数はそんなに多くないのに、こんなに読み応えがあるのは
この世界のファンタジー部分の詳細まで練られていることと、
ログサムやユグロたちの権力に目がくらんでしまう人間の描写、
もちろんバルサやカッサやジグロ達の側の描写も、
すべてに引き込まれる要素があります。

守り人シリーズ、改めてはまっちゃって、
「精霊の守り人」のコミック全3巻を立ち読みしてしまいました。
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by pipina_tuc | 2008-10-19 23:39 | 本日記
yom yom vol.8号
c0022718_21182941.jpgyom yom vol.8号、一日で読み終わってしまったよぅ。

ここんとこ1か月以上、読書タイムである通勤電車の車中では
仕事関係の通信教育のテキストを読んでいたので、
小説・エッセイに餓えていたというこもありますが、特集が
「犬と猫と文学と」で、私にはお腹いっぱいでした。
特集のほとんどをサーッと斜め読み・・・。

次号をまた楽しみに待ちましょう。
次の表紙は何色かな???
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by pipina_tuc | 2008-10-11 21:35 | 本日記
「赤毛のアン」読みました。
「赤毛のアン-赤毛のアン・シリーズⅠ-」モンゴメリ著 村岡花子訳 読みました。

赤毛のアンといえば、世界名作劇場で育った世代ですが、
本は初めて読みました。

あぁ、こんな女の子になりたいなー、と思ってしまいました。

感情豊かで、表現力豊かで、明るくて知的聡明で。
髪の色のコンプレックスもあるけれど、頑固なまでのプライドも。
「まっすぐ」だなぁ。いいなぁ。

小中学生の時に読んでいたら、アンの影響で今の私は違う性格だったかも!

私の友達の中にも、アンのファンで、プリンスエドワード島に旅行に行った人がいます。
その話を聞いたときは、実在の人物でもないのに「アンの世界」を見に行くって、よっぽど
好きなのね、と、ちょっとビックリしたくらいですが、今の私だったら、その気持ちわかります。

11歳~16歳の時代にこの本を手に取らなかったことを悔やんでも仕方ないので、
アンがその後どういう大人になったのかは追っかけていきたいと思います。
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by pipina_tuc | 2008-10-08 23:43 | 本日記
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