「押入れのちよ」読みました。
「押入れのちよ」 荻原 浩 著 読みました。

文庫では、軽いホラー短編集なのですが、何と言っても
表題作の「押入れのちよ」がよかったです。

仕事もうまくいかない(リストラ寸前に退職、再就職もできない)、
彼女ともうまくいかない、そんな腐ってた主人公が、
引っ越し先の安いアパートの押入れに住んでいたちよと心を交わしていく様は、
ホラーというより、人との交流の温かさを感じて、ジ~ンとする素敵なお話でした。

明治39年生まれの14歳のちよの素朴なかわいらしさと、
その悲惨な人生の対比に胸が痛くなるけれど、それは主人公も同じ気持ちで
同感できるところがたくさんあるところが、この物語の好きなところです。

短編集の他の物語は、同様に人と幽霊の心温まるストーリーから、
背中がぞっとするような(寝る前に読むんじゃなかったと後悔するような)怖い話から、
生きている人間の方がよっぽど怖い、そんな話まで、
いろんな種類のものが楽しめる文庫でした。
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by pipina_tuc | 2010-08-22 22:50 | 本日記
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